日銀がイールドカーブ・コントロール(YCC)に運用を柔軟化
日本銀行は2023年7月27日〜28日に開いた金融政策決定会合において、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用を柔軟化する措置を決定しました。
これまで銀行は10年国債利回りの変動幅を0%の目標値から「±0.5%程度」としていましたが、今回の決定では「±0.5%程度」を目途とする、とより柔軟化しました。
政策の枠組みは変えないとしながら、実質的に1%までの金利の上昇を容認する措置です。
この決定により、長期金利は穏やかに上昇しており、直近では0.6%程度となっています。
市場は混乱せず、金利の上昇も穏やかで、今回日銀はうまくやったと個人的には思います。
物価の上昇も決して落ち着いたわけではありませんから、今後も金利は少しづつ上がっていくと考えるのが自然です。
いつかは正常化したと言える水準まで上がっていくと思います。
個人向け国債の金利
長期金利の上昇で、2023年8月募集の個人向け国債変動10年の金利は0.39%に決定しました。
もちろんまだまだ低いのですが、少し前に比べればだいぶ金利は上昇しています。
個人向け国債の優位性
個人向け国債変動10年の価値がいよいよ上がってきた気がします。
長らく0.05%の最低金利に張り付いていた頃に比べ投資する商品としての魅力が増しています。
私が考える個人向け国債10年変動の魅力は、
高い流動性
投資商品にとっていちばん重要なものは流動性だと思っています。
その点で不動産にはそこまでの魅力は感じません。
上場株式ですら、時にストップ安が何日も続いて現金化できないことがあり得ます。
個人向け国債は発行から1年が経過すれば(元本割れしないレベルであれば3年程度すれば)、必ず国が買い取ってくれます。
変動金利
現在のような金利上昇局面において、半年に1回の金利改定とはいえ、確実に追従していくれます。
変動金利の国債は個人でしか買えない極めて有利な商品です。
この2点で個人向け国債変動10年の価値は十分だと思います。
個人向け国債を現金代わりに保有する
今後は個人向け国債変動10年を現金代わりに保有する予定です。
安全資産についてはこれ1本で行くつもりです。
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