高齢の親と証券口座
私の母は現在82歳ですが、なんとか元気で一人暮らしをしています。
父から相続したのか、もともと自分名義の口座を持っていたのかはわかりませんが、野村證券に口座を持っています。
どんな取引をしているのかは関心がなかったのですが、最近母から取引の内容について承知しておいてほしいと言われるようになりました。
本人が不安に感じるようになった以外に、野村證券からも勧められていたようです。
おそらく、証券会社も内規で高齢の顧客との取引について、後々揉めることのないようにしたい意向が働いているのだと思います。
野村證券で母の代理人に私を選定
私が代理人になることを承知すると、母が早速代理人選定の用意を取り出しました。
すでに野村證券にて一通りの説明を受け、必要な用紙ももらってきていました。
私の同意のもと、代理人選定の用紙に母が自筆で私の名前等を書き入れ、後日野村證券に持参したようです。
野村證券の窓口では母の意思を確認した上で、私を代理人に選定することに同意しました。
その後、私との面談が必要とのことでしたので、先日取引店を訪ねました。
支店の窓口では本人確認(運転免許証にて)、意思の確認(窓口で担当営業のからと説明終了後に本社のコンプライアンス部門からも電話で)、現在の母の資産の状況の説明等を受けました。
時間にして30分あまり、驚くほど簡単でした。
取引額、誰を代理人に選定するのか等によって手続きは変わってくるのだと思われますが、子供等の妥当な人物であれば問題なく済みそうです。
代理人はどこまで本人に代わって取引できるのか
説明を受けた範囲では、代理人として取引できるのは、ほぼすべての証券取引です。
できないことのほうが少なくて、信用取引、オプション取引、FXはできません。
株の売買、債権の売買、現金の入出金などは問題なく可能です。
取引の内容の通知は本人と代理人の双方に連絡が届く旨の説明を受けました。
親に代わって口座を管理する上では問題がないと思われます。
成年後見制度より使い勝手が良いのでお薦めできる
親の証券口座のIDとパスワードを使えば、実質的に親に成り代わって取引することは可能です。
私も実際の口座管理はネット上で行うつもりです。
しかし、代理人登録をしておかないと、親に判断能力がないことが証券会社に知られれた場合、取引ができなくなる恐れがあります。
一旦そのようになってしまうと、成年後見制度を使うしかなくなります。
この場合、親族が必ずしも後見人になれる保証はなく、第三者が選定された場合は余計な費用もかかります。
なにより成年後見制度を使うと、財産の保護が主目的になり、リスクのある取引はできなくなってしまいます。
本人の意思がはっきりしている間に代理人登録をしておけば、このあたりの問題は解決できそうなのでお薦めできます。
今後は母親と話し合いながら管理していくつもりです。
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岡三証券では、顧客が、精神障害で精神科病院に保護入院した時に、「親族等要相談」の「代理受注口座」にしてくれました。