老人ホームの運営懇談会
母が入居している老人ホームの運営懇談会に参加してきました。
老人ホームの運営懇談会とは、各自治体が定める「有料老人ホーム設置運営指導指針」に設置が定義された機関です。
ホームの職員、入居者や家族等の代表が一堂に会し、ホームの運営について話し合う場とされており、ホームの運営状況について説明、質疑応答が行われます。
母の入居する老人ホームではコロナ禍で3年ほど書面開催となっており、一堂に会しての開催は久しぶりだったようです。
今後は年2回の実施になる旨の説明がありました。
老人ホーム側からは本部の統括責任者をはじめホームの管理者が全員出席、利用者側は家族と入居者本人で30名弱、全体の3分の1程度の出席でした。
運営懇親会の内容
当日の内容は、
- 経営母体の経営状況
- 入居者の状況
- 職員の状況
- サービスの状況
- 事故の発生の報告、対策
- 入居者・家族へのアンケートの結果報告
といったものでした。
経営の状況
私は経営状況を一番注視していました。
有料老人ホームはあくまで営利事業なので、利益が出なければ最悪の場合は事業撤退や売却もあり得ます。
経営状況が悪化すれば、社員の皆さんの待遇が悪くなり、結果として介護の質が落ちることになります。
説明を聞く限り、営業利益で5%程度出ており、安心しました。
事故の発生報告
老人ホーム内で発生した事故についての報告、その対策が説明されました。
圧倒的に多いのは転倒、ずり落ちといった事故です。
有料老人ホームの場合、身体拘束しないのでこれはゼロにはならないです。
そのほか、薬の飲み忘れ、誤飲が挙げられました。
こちらは老人ホーム側でも重大事故として認識して、対策されていました。
食事の提供間違い、施設内での感染症、外出事故などは発生がなく、相当に気を使って運営されていることがわかりました。
質疑応答にて
一通りの説明が終了した後は質疑応答となりました。
思った以上に活発に質問が飛び交い、驚きました。
家族からの意見は、より高い介護を望むものがほとんどです。
確かに決して安くはない入居費を支払っているので気持ちはわかります。
しかし、介護の費用のほとんどは人件費です。
しかも24時間体制。
一週間168時間を週40時間労働の職員で面倒を見るには4人必要になります。
4人分の人件費を支払えるのなら別ですが、家族並みのきめ細かな介護は難しいと思います。
一方、入居者の不満はほとんどが食事です。
充分に美味しいものが提供されていると思いますが、唯一の楽しみだけに求めるレベルは相当に高いようです。
何でもお金で解決できる老人ホームですが、もっと払わないと皆さんの要求するレベルは難しいと思います。
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