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こんな投資信託が売れてるなら、日本の未来は暗い

地元の地銀で売れている投資信託

地元の地銀が投資信託の売上を伸ばしているというニュースを見ました。
以前はかなり保守的な営業姿勢だったのに、頭取が交代した以降、積極的にリスク商品を販売しているようです。

どんな投資信託を売っているのかと見たところ、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」というやたら名前の長い投資信託です。

なんとこの投資信託、1兆円ファンドです。
しかもAコースからDコースまで全部合わせると3兆円くらいの規模があります。
よくよく見たら、私の使っているネット証券でも販売額ランキングのそこそこ上位にあって、売れているのがわかります。

「A・バーンスタイン・米国成長株投信D」は投資する価値があるか

私はこの投資信託を評価しません。
以下の理由です。

  • 3.3%の購入時手数料(一部のネット証券ではノーロード)
  • 1.727%の信託報酬
  • 毎月分配型である
  • 運用期間が20年と決まっている
  • 予想分配提示型というよくわからない分配金の算出基準

予想分配提示型というのは、基準価格が上昇すると分配金を多く出し、基準価格が低下すると分配金が減る仕組みのようです。
タコ足配当により基準価格がどんどんと下がってしまうことを防止しています。

この投資信託が、S&P500に連動するインデックスファンドと比べて、どこが優れているのか分かりません。
毎月分配に対する根強い需要があるということでしょうか。

銀行・証券の営業力の賜物

結局のところ、この投資信託が売れているのは、銀行や証券会社の営業部隊が高い販売手数料に惹かれて頑張って販売しているということなのでしょう。

このような投資信託が売上の上位に入っている間は、日本の投資家のレベルが上がることはないし、貯蓄から投資へなど絵に描いた餅にしか過ぎないと思います。

コメント

  1. 匿名 より:

    こんばんは。
    文脈が気に入り色々読ませてもらいました。楽しかったです。

    この投資信託は存じませんが、 投資信託を初めて触れた時のエピソードが思い出されまして・・、 それは、 多くの信託が 名前が長すぎる!です。 あほかと。
     その点、 株だと 4桁の数字とか、アルファベット数桁で判るし。 なんだかなぁーと。

    売り込み目的で、小難しい名前つけてるのかなとか思いますが 売る側も名前いうの大変だろうし、買う側も 発音大変じゃないかなと思います。 現場ではパンフィレットを並べて指差し呼称してるんでしょうかね。( ´∀` )

    • 加藤ふぁー より:

      コメントありがとうございます。
      私が若かった頃の投資信託はだいぶひどかったですね。
      テーマが設定された投資信託を次から次に乗り換えさせるような売り方がされていました。
      その頃に比べれば、今はだいぶマシです。