あつみ温泉、萬国屋に宿泊
ゴールデンウィークの真っ只中、家族で山形県のあつみ温泉にある萬国屋に宿泊しました。

ホテルHPより
上の娘の旦那さんは所用で参加できず、久しぶりに親子4人での旅行です。
あつみ温泉の萬国屋といえば東北を代表する名旅館ですが、数年前に経営が行き詰まり、今は同じ山形県のかみのやま温泉の古窯の傘下に入ったはずです。
もともと団体旅行を主要な客にしていた大型の旅館の経営はどこも大変で、宮城県の温泉旅館も次々に大江戸温泉物語の傘下に入っています。
そんな中で同じ山形県の高級旅館に救済された萬国屋です。
私は萬国屋には数回宿泊経験がありますが、訪れたのは10年ぶりくらいです。
私以外の家族は初めてかと思います。
連休直前でもなんとか予約できました。
4人一部屋、2食付で10万円ほどでした。
萬国屋に宿泊しての感想
昔から名旅館で知られた萬国屋ですが、一度経営に行き詰まったわけですから当然経費節減が図られています。
旅館の経費といえばなんといっても人件費。
団体客から個人客にシフトすれば、むしろ食事のサービスなどは手間が増えます。
これを解決するために大江戸温泉グループは食事をバイキングにするのですが、萬国屋の場合は夕食・朝食ともにバイキングを採用していません。
夕食はしっかり懐石料理の形態を守っています。
これは良かったです。
ただ、順序を守り一品づつサービスするのではなく、ある程度事前に食卓に並べておくことでサービスの手間を省いています。
うまく落とし所を見つけている気がします。
以前に宮城県の高級旅館に宿泊した際、人手不足なのに食事を一品づつサービスするため、食事の間が空き不満が残る事がありました。
それに比べると、自分たちのペースで食事を進められるメリットも有りました。
宿泊者の多くが食事をしている時間帯は売店を一旦閉めるなど、細かい工夫をして少ない人員でやりくりしながらサービスを落とさない努力をされているようです。
以前から素晴らしいお風呂も新たにサウナを設けるなど(私たちは必要としませんが)、設備投資がしっかりできているようです。
一つだけ気になったのはお米の質です。
東京の人は気が付かないかもしれませんが、東北人はお米に関してはうるさいです。
お米そのものというよりは炊き方のような気もしましたが、ここは絶対にレベルを落としてほしくないものです。
あと、個人的にはフリードリンクコーナーや朝食時に紅茶の用意がなかったのが残念でした。
なにか理由があるのかもしれませんが。
総じてサービスには満足です。
高級旅館の風合いを決して捨てていないところが素晴らしいです。
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