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2024年度の国際観光旅客税(出国税)が過去最高に、課税額の引き上げはあるのか

2024年度の国際観光旅客税が過去最高に

2024年度の国際観光旅客税収入が過去最高を更新したとの報道がありました。

出国税収入が5年ぶり最高に 24年度、政府は増額検討 - 日本経済新聞
2024年度に出国時にかかる「国際観光旅客税」(出国税)の収入が5年ぶりに過去最高を更新する見通しとなった。円安などを追い風にインバウンド(訪日外国人)が急増したためだ。政府は観光需要の拡大を見据え、課税額の引き上げによる税収確保を検討して...

国際観光旅客税とは、日本出国する際に課せられる税で一人1,000円、2歳以上は子供も対象です。
通常は航空運賃に含まれるので支払った実感が湧きづらいですが、訪日外国人だけでなく日本人が海外に行く際にもかかります。

この国際観光旅客税収入が11ヶ月集計時点で481億円に達し、過去最高になったとのことです。
一年間では500億円を突破することは間違いないでしょう。

増収の最大の理由は訪日外国人の増加です。
いよいよ年間5,000万人が見えてきましたから、2025年度も更に上回る税収になることは間違いありません。

国際観光旅客税の引き上げはあるのか

好調な税収人がさっそく目をつけられ、引き上げが検討され始めました。
現在の1,000円を3,000円〜5,000円に引き上げることが議題に上がっているようです。
まさに、取りやすいところから取る、です。

3,000円になれば1,000億円の増収、5,000円になれば2,000億円の増収ですから馬鹿になりません。
航空運賃に含まれる形で取られるので、重税感も薄いという判断でしょう。

しかし、毎度のことながら増収分が何に使われるのか疑問があります。
過去の事例からもこういった増収分がいつの間にか関係のない目的に使われるのはいくらでもあります。

いずれにせよ実施されると特に近距離の航空券がより割高になることは避けられないと思われます。
国際観光旅客税以外にも旅客サービス使用料や燃油サーチャージなど名目上の航空運賃に上乗せされる金額がどんどん増えています。

たとえば、LCCの仙台〜香港が安いと思って値段をよく見ると、なんやかんやと上乗せされて結局それほど安くもない値段になったりします。
国際観光旅客税が1,000円から3,000円になれば2,000円の上乗せ、家族4人なら8,000円です。
豊かな外国人にとっては大したことがなくても、貧乏な日本人には大きな金額です。

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