娘が2015年2月から6月までロシアの大学に短期留学しました。その時感じたことです。
留学の目的は
留学する目的は人それぞれかと思いますが、学部生で留学する目的はなんといっても『語学』ということだと思います。
聞くことができ、話すことができるようになる。それができれば、まずは成功ではないでしょうか。
もちろん専門的な授業を受けて知識を深めることができればそれはそれで大いに結構なことです。
しかし、大学の2年、3年の時点ではそもそも自分の研究テーマがはっきりしていることはまれでしょう。
『語学』+アルファで十分だと思います。
半年の留学でしゃべるようになるのか
留学に出発する前、私が心配したのは半年の留学で果たしてしゃべれるようになるのかということです。
留学する時点ではロシア語の勉強を一から始めてまだ2年。外国語学部ではなく、あくまで第二外国語としての勉強です。
せっかく留学してもしゃべれるようにならず、「こんなことなら留学期間を1年にすればよかった」と後悔することになるのではないか。
中途半端なまま帰ってきて、挫折感だけが残る羽目になるのではないか。
その辺を一番心配していました。
結論から言えば、かなりできるようになった、ということです。(ただし、本人曰く)
何しろロシア語なので、その実力を発揮してもらう機会がないのでよくわかりません。
本人としては十分に満足のいく成果があったようです。
ただし、成果は置かれた環境によるところが大きい
留学して語学が身に着くかどうか。もちろん本人の努力も大切でしょう。
が、それ以上にどんな環境で勉強するかがその成果を左右しそうです。
娘が留学した大学は、娘のほかには日本からの留学生は皆無。
中国人、韓国人、東南アジアや旧ソ連の国からの留学生ばかり。
大学に日本人がいないだけでなく、そもそも町に住む日本人自体がほとんどいない状態。
住んでいた寮は三人部屋で、ほかの二人は中国人。お互い英語があまりできないためロシア語で会話するしかないという状況。
ここまで追い込まれれば、嫌でもしゃべれるようになるというのが娘の感想です。
おかげで日本に帰ってきてからも、しばらく日本語が出てこないと言っていました。
結論。語学は半年の留学で結構いける。
最初の1ヶ月は先生やクラスメイトが何を言っているのか、まったくわからなかったらしいです。
一番戸惑ったのが会話のスピードで、自分から話しかけるタイミングさえつかめなかったといいます。
それがある時からすっと頭に入ってきて、すっと口から出ていくようになった。
まあ、語学というのはそんなものなのでしょう。
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