ローソン銀行がローソンのバイトにローンを提供
ローソン銀行がローソンで働くアルバイト向けの個人ローンを始める準備に入ったというニュースがありました。
資本主義ここに極まりでしょうか。
ローソンはバイトの給与を上げる気はないということですね。
上げたらローンを借りてくれなくなりますから。
ニュースリリースを読むと、株式会社Finatextホールディングスというフィンテックの会社と組んで実証実験を開始するとなっています。
ニュースリリースでは、
多様な雇用形態で働く方を対象にローンサービスを試験的に提供
となっているのを、日経新聞では、
貸し出しの対象とするのは、首都圏のローソン店舗で3カ月以上働く20歳以上のアルバイトやパート従業員。海外からの留学生を除き学生は対象外とする。数十人に対し、年間の借り入れの上限が10万円のローン利用枠を設定。実際に使うと一定の金利が発生する。食品スーパーなどで働くアルバイトらに広げる可能性もある。
特徴は一般的なローン審査に必要な個人の信用情報を考慮したうえで、従業員の勤務期間の長さを判断要素に加える点だ。一般的に15%の金利が求められる場合でも、長期間の勤務実績などを加味するとやや低くできる可能性がある。また勤務実績のあるバイトなどを対象にすることで、貸し倒れリスクは少なくできる利点がある。
とかなり具体的に書いており、この辺は取材によるものかと思います。
これまでのローンとの違いを、
想定する貸付対象者の特性を踏まえ、これまでの一般的なローンの審査では積極的に活用されてこなかった情報も活用し、利用者の信用力に応じた競争力のある金利設定の可能性などを検証するのが特徴です。
と表現しており、勤務態度が良好なら金利が安くなったり、バイト代を担保にすることも検討していそうです。
フィンテックすごいですね。
これぞフィンテックなの?
株式会社Finatextホールディングスという会社を起業した極めて優秀な若者が、
- これからはフィンテックだ
- ローソンで低賃金で働く若者にローンを提供すれば儲かるよ
- 勤務期間の期間の長い人には積極的に貸していこう
- ローソンもバイトをローンで縛って逃さないようにできるし
という方向に発想するのは、極めて資本主義的で正しい判断かと思います。
しかし、優秀な若者には、
『ローソンで働くバイトが、お金を借りなくても済むくらい給料が上がる方法を、フィンテックの力でなんとかしてやるぜ』
というくらいの理想を本来目指してほしいと思ってしまいます。
もっとも、私もその昔、会社に「会社の隣でパチンコ屋を経営すれば、払った給料を即日回収できるのでは」と本気で提案したことがありますが。
親が子供に教えておくべきこと
これからは、ローソンでバイトして、勤務成績が良いと、
君は真面目なので金利を安くしておきます。お金借りませんか。
と案内が来るわけです。
結構シュールですね。
親の立場として、また子供に教えておかなければならないことが増えました。
- ローソンでバイトするな
- ローソンで買い物するな
- Finatextホールディングスの株を買え
自称社会活動家の皆さんは、やれ貧困ビジネスだと騒ぐでしょうが、ローソンでバイトしなければ良いだけですよ。
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