マスクド先生の「文系は学部関係ない」
我が家はもう受験とは無縁なのですが、相変わらずマスクド先生の動画を楽しみに見ています。
マスクド先生がよく動画の中で話しされていることに、「文系は学部は関係ない、行きたい大学の学部で一番入りやすそうなところを受けられるだけ受けろ」というのがあります。
要するに、学部を特定して大学を受けるのではなく、まずは受かりやすいとこを受験して、その後のことは受かってから考えろというわけです。
同感です、全く同感です。
さすが結果を出していると思われる塾の先生です。
大体において高校生の「法学部志望です」とか「国際関係の学部に行きたいです」には大抵の場合深い意味はありません。
何を学ぶのかさえよくわかっていない場合が多いでしょう。
文系の大学での勉強が仕事に直結することはない
大学生の間ではいまだに文学部などの人文科学系の学部は就職に不利で、経済学部などの社会科学系の学部のほうが有利と思われているらしいですが、全くそんな事はありません。
各企業は法学部出身だから法務部に配属とか、会計を大学で学んだから経理に配属とか、そんな人事はしていません。
日本の会社は大学教育にそれほど信頼をおいていないからです。
仕事に必要な教育は、入社してから自分たちで行うと考えているところが多いはずです。
そもそも、文系の新入社員の殆どは営業部門に配属になります。
日本の大学で営業を専門に学ぶ学部があれば若干就職に有利な場面がありそうな気もしますが、私の知る限り主だった大学にそのような学部はないです。
大学名は就職に関係あるのか
本来、就職活動においては、本人の能力のみが評価されるべきであるのは確かですが、実際のところは『どこの大学か』が大きく関係していることは事実だと思います。
これは現状の限られた時間とマンパワーで採用を行わなければならないシステムの中ではやむを得ないことだと思います。
その意味では、世間一般の評価が高い(偏差値の高い)大学に行くことの価値は認めざるを得ません。
もちろん、入社して以降は大学名は全く関係なくなりますが。
したがってマスクド先生のいう、「学部関係なしに少しでも偏差値の高い大学に行け」という主張には同感するしかないのです。
大学での学びは役に立たないのか
大学での学びが仕事に直結しないとして、それたは全く役に立たないのでしょうか。
歴史を学んだからといって今日の営業には直結しないし、会計を学んだからといって自分の会社の経営状況がわかるというものではありません。
しかし、大学での学びこそ仕事を進める上で、人生を経るにしたがって、じわじわと効いてくるものだと思います。
私は大学で学ぶことで、
- 教養を身につける
- 資料を読み解き、論理構成して、他人を納得させる
二つの力を自分の物にできると思っています。
1.は主に教養課程において、2.は専門課程と卒論を書くことで学ぶことができますが、それこそが仕事においてもプライベートにおいても生きるチカラとなるものです。
これらは学部に関係なく、大学教育の中ならどんな学部でも学ぶことができます。
その点からも必要以上に学部にとらわれず、ささっと入学したほうが良いと思います。
入学してどうしても違う学びがしたければ、転学部するなりすれば良いのです。
実は我が家の上の娘も途中で転学科しています。
各大学は転学部、転学科のハードルをもっと下げたほうが良いと思います。
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