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驚愕の事実、企業型確定拠出年金の運用先はほとんどの人が定期預金

企業型確定拠出年金の運用先

先日、会社の人と話をしていて驚きの事実が判明しました。
会社の企業型拠出年金の運用先ですが、ほとんどの人が定期預金にしているとのことです。(当社調べ、対象人数?名)

まあそんな感じだとは思っていました。
以前、人事の担当者と話をしていて、私が拠出金の全額を株式型の投資信託に回しているのが相当に珍しいと知っていたので。(私の運用先は明らかな個人情報ですが、人事の担当者は知ることができてしまいます。私は別に構わないです。)

他人のことなのでどう運用しようが勝手なのですが、定期預金での運用は最悪だと思っています。
企業型確定拠出年金においては、何も運用指示をしないと自動的に定期預金での運用になってしまいます。
なので、よくわからなくて定期預金にしているという例はあると思います。
制度をじっくりと理解してから運用先を変更するつもりというのならわかります。
問題なのはむしろ、十分に説明を聞いた上で、リスクを取りたくない、退職金が減るのは嫌だという理由で定期預金を選択している中高年が多いということです。

こういう人たちが、リスクを恐れて自分のすべての金融財産を安全資産にしているというのそれでもいいです
しかし、詳しく聞いてみると、確定拠出年金では定期預金にする一方で銀行で勧められた投資信託を購入したり、外貨建ての保険に加入していたりするのです。
いつか悪い儲け話に引っかかってしまうのではないかと他人事ながら心配になります。

定期預金での運用では所定の金額に達しない

企業が確定拠出年金制度を導入する理由は色々あると思いますが、一番の理由は負担を減らしたいという理由だと思います。
拠出額を決定するに当たっても、必要以上には拠出してくれません。

確定給付型の企業年金制度においては予定利率というものが規定されています。

企業年金制度における基礎率の一つで、現価を求める際の割引計算に用いる将来の運用利回り(金利)の仮定のこと。厚生年金基金および確定給付企業年金においては、下限予定利率以上とし、各企業年金が年金資産の運用収益の長期予測に基づき合理的に定めることとされている。

予定利率は、一昔前は5%くらいでしたが、その後どんどん下がり続け最近だと0.5%〜1.5%くらいになっていると思われます。
この水準でも運用には苦労して、積立不足が発生したりしいます。

企業型の確定拠出年金には予定利率というものは存在しませんが、どの会社も予定利率程度での運用を前提に拠出額を決定する場合が多いです。(というか、コンサルがそのように勧めて来ます。)

今、企業型確定拠出年金で用意されている定期預金の利回りは0.002%程度だと思いますが、この運用利回りでは当初予定された金額までは増えないことになります。
少なくとも物価上昇率を上回る運用をしないと長期的にはむしろ目減りしてしまいます。

まあ、ここでいかに声高に主張しても会社の人には届かないわけで、結論としては好きにすればということになってしまうのですが。

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