バランスファンドとは
バランスファンドとは、国内外の株式、債券、リート(不動産)等に分散投資する投資信託のことです。
株式、債券、その他資産の割合、投資する市場などはそのファンドにより違いますが、それらのリバランスを自動でやってくれるのが特徴です。
確定拠出年金の投資教育においては、分散投資の必要性が強調され、その中でバランスファンドが暗におすすめとして紹介されることが多いです。
私はこのバランスファンドを勧める状況はよろしくないと思っています。
分散投資の必要性とバランスファンドによる分散投資の差
資産構築の過程で分散投資が必要なことに異議はありません。
投資教育においても分散投資についてしっかりと教育することは重要だと思っています。
投資の果実はポートフォリオの作成段階で決まるとも言われますから。
しかし、分散投資=バランスファンドとはならないと思っています。
もし、自分の資産がすべてバランスファンドで構成されているのであればそれもありだと思います。
実際には現金預金もあり、個別の株式などもあり、確定拠出年金以外で購入している投資信託などもあるのが普通です。
それらがある中で、確定拠出年金の内部だけでリバランスが行われても資産全体のバランスが修正されるわけではありません。
むしろ勝手にリバランスが行われる資産があるために、資産全体のリバランスが実施しづらくなると思います。
バランスファンドは初心者向けか
そもそも投資の世界に初心者向けとかベテラン向けとかの区別はないと思いますが、バランスファンドは初心者向けと説明されることが多いです。
果たしてそうでしょうか。
ファンドの中身の吟味やリバランスのタイミングをチェックする必要がある点など、むしろ初心者には難しいと私は思います。
初心者はもっと単純な投資信託を選び、その組み合わせを学んだほうが役に立つと思います。
確定拠出年金にバランスファンドは必要か?
私はバランスファンド自体に否定的なのですが、特に確定拠出年金においては更に否定的です。
それは債券が構成に入っているからです。
確定拠出年金の最大のメリットは運用益にほぼ税金がかからないことであり、それならば最も利益が出るであろう商品を選択するべきと考えるからです。
用意されている商品の中で、長期的に見て、最も低コストで最も価格上昇可能性のあるものを選ぶのが正解だと思っています。
すくなくとも投資教育でバランスファンド推しするのはやめたほうが良いと思います。
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