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企業型確定拠出年金のダメな運用商品を晒す(3) 〜ニッセイ健康応援ファンド

ダメな運用商品を紹介していますが、3つ目はそこまでひどくはありません。
そこでダメを一つ減らします。
ただ、どうしてこの商品が用意されているのかは理解できません。

ニッセイ健康応援ファンドとは

私の会社の確定拠出年金において、ニッセイ健康応援ファンドなる運用商品が何故か用意されています。
別に社員の健康管理に力を入れているわけでもありませんし、そうだとしてもこの運用商品を採用することとは関係がないはずです。
そもそもいわゆるテーマファンドを運用商品として用意するというのはどうかと思います。

運用方針は、

健康への貢献につながる企業理念・哲学をもつ企業を健康応援企業として選定、中長期にわたり成長が期待される銘柄に厳選投資(組入銘柄数は原則40~60銘柄程度)し、信託財産の中長期的な成長をめざします。

となっていて、実際に組み入れられているのは、医療器具メーカー、保険会社、薬品会社等々でう。
さらに、最近流行のESG投資の側面もあるようですが、ESGだろうがなんだろうが要は長期的に価格が上がるようになっているかが問題だと思います。

ニッセイ健康応援ファンドの運用成績

運用成績を見てみます。

総じて右肩上がりがほぼ維持されていますが、このところやや停滞しているように見えます。

ちなみに基準価格が上がっていないのは、この投資信託が分配金を出しているからです。
分配金を出す投資信託は長期投資の場合は不利になりますが、確定拠出年金においては分配金は全額再投資されるので、デメリットはありません。

アベノミクス以降の日本株の上昇を受けて一見すると十分なリターンを得ているように見えます。
そこで単純な日経平均をベンチマークにするインデックスファンドと比べてみます。

短期で見ても長期で見ても日経平均連動型を超える局面はほぼないです。
となると、別にこのファンドでなくて、日経平均に連動するファンドでいいのでは、と思えてしまいます。

確定拠出年金の運用商品は単純なものに絞ってほしい

企業型確定拠出年金は、あまり投資の知識がない社員でも長期に渡る資産構築ができるものであるべきです。
運用商品はなるべくわかりやすく、単純なものであってほしいと思います。

複雑なものが運用成績が良いならともかく、単純なもののほうが運用成績がいいという歴然とした事実があるのですから。

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