ゆうちょ銀行料金改定
2022年1月17日、ゆうちょ銀行は料金の新設・改定を行いました。
話題は硬貨取扱料金の新設です。
しかし、今回の改定での影響はそれよりも時間外ATM利用料金の新設、現金での払込サービス時の手数料新設のほうが遥かに大きと思います。
小銭貯金はとっくに終了していた
今回の改定で最も話題になっているのは、硬貨取扱時の手数料の新設です。
小銭を貯金している人が、今後はどうすればいいのと言っている様子が大きく報道されました。
しかし、そもそも小銭を貯めている人たちは、それをどうするつもりでいたのでしょうか。
貯まったところで何千枚もの小銭を窓口に持ち込むつもりだったのでしょうか。
それとも、永久に貯め続けるつもりだったのでしょうか。
小銭預金なんてとっくに終了しているものと思っていました。
いっとき流行していた500円玉貯金も最近は聞かなくなっていましたし。
小銭なんて貯めないでさっさと使っていくのが正しいやり方です。
その意味では今回の改定の影響は実はそれほど大きくないと思います。
もちろん、募金やお賽銭など切実な問題もあるでしょう。
それらには早速新しい解決策がいくつか提案されています。
時間外ATM利用料金の新設
これが今回の改定のある意味目玉です。
ゆうちょ銀行のATMは郵便局のほか、駅やショッピングセンター、一部のファミリーマートに設置されていますが、これまでATMが稼働している限り深夜や土日でも利用料金がかかりませんでした。
たとえば、仙台駅内郵便局に併設されているATMだと平日は7:00〜23:00まで手数料無料で利用可能で設置台数も多く実に使い勝手が良かったのです。
また、都会だとファミリーマートの中にゆうちょ銀行のATMが設置されている場合があり、その場合は24時間手数料なしで利用できました。
今後は仙台駅内郵便局のATMは手数料がかかりませんが、ファミリーマート内のATMは平日深夜や土曜午後、日曜日は手数料がかかるようになります。
同じ駅内でも郵便局併設のATMは無料、駅構内に単独で設置されたATMは有料ということも起こりうるわけで分かりづらくなりそうです。
これまで学生にとっては最強だったゆうちょ銀行も、しっかり他と比べながら使っていく時代が来たようです。
払込サービスを現金で支払う場合の料金加算
コンビニ払いが普及した昨今、郵便振替はだいぶ影が薄くなってきましたが、依然として通販代金等の支払では主流の支払い方法です。
手数料受取人負担の場合(赤い用紙)、これまでは手数料がかかりませんでしたが、今後は現金で支払う場合は手数料がかかります。
これは「現金の場合」となっているので、硬貨でなく紙幣のみでもかかるようです。
これによっていよいよ郵便振替は終了し、ほぼコンビニ払いになっていくのではないでしょうか。
ゆうちょ銀行はまだまだ利用価値がある
民営化以降、使い勝手が落ちているゆうちょ銀行ですが、まだまだ利用価値があります。
各郵便局では比較的ATMは多く設置されていますし、なんといっても全国津々浦々まで店舗がある安心感は大きです。
また、ゆうちょ銀行はキャッシュカードがなくても通帳と暗証番号でお金が下ろせるので、入出金をしっかりと記録しておきたい人にもお勧めです。
メリット・デメリットを考えながら他の銀行と使い分ければ良いと思います。
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