娘が2015年2月から6月までロシアの大学に短期留学しました。その時考えたことです。
EMS(国際スピード郵便)の不安
留学の手続きを進めている間、娘が「招聘状が届かない」と毎日嘆いていました。
ロシアの大学からはEMSで発送したと連絡がきたのだが、一向に届かない。
どこで止まっているかもわからないと。
以前、バルト三国のラトビアにEMSで荷物を発送したときもなかなか荷物が届きませんでした。
クリスマスプレゼントを送ったつもりだったのに、届いたのは1月末でした。
そんなわけで、旧ソ連圏での郵便、物流にはちょっと不信感がありました。
特に配達がきちんとしてくれるのか、不在の場合の再配達は、などなど。
とりあえず送ってみた
娘からはロシアに到着するなり、リクエストがありました。
衣料品や食料、それからスパイクタイヤの粉じんがひどいということで、日本で使用していた花粉症対策の薬です。
早々に段ボールに詰め込んで、仙台中央郵便局に持ち込みましたが、いくつか問題が発生しました。
当時、ロシアのクリミア併合、ウクライナ国境付近での戦闘などがあり、ロシア南西部への発送が停止されており、送り先がどこなのか、かなりしつこく質問されました。
インボイスの書き方なども含め、この辺りは担当者次第な感じがしました。
大きな郵便局だから詳しいということもなく、慣れた人がいるかどうかにかかっていそうです。
荷物の流れ
送った後は、配達状況を確認できるサイトで毎日状況を確認しました。
ちなみに、当時はロシアの郵便局のサイトでも確認することができて、こちらのほうが情報は早かったです。(ただしロシア語ですが)
2024年現在だと、日本の郵便局からのリンクが無くなっており、サイトの場所は不明です。(ロシア語で検索すれば見つかると思いますが)
数回送りましたが、大体流れは以下の通りです。
1日目 仙台から発送
2日目 東京に到着。東京国際郵便局から発送
4日目 モスクワの国際郵便局に到着。通関。
5日目 通関完了。国際郵便局から発送。
6日目 現地郵便局に到着。
7日目 配達完了。
意外なほどスムーズに到着しました。
モスクワから現地までの飛行機が一日一便なためか、モスクワでもう一日滞留することはありましたが、おおむね現地郵便局までは順調に届いていました。
配達の仕組み
配達のシステムは最後まで分かりませんでした。
娘の話では、午前中に携帯電話に電話がかかってきて、出ることができれば寮の部屋まで運んでくれるが、授業中などで出れないと郵便局まで取りに行かないといけなかったというのですが…。
しかも寮の近くの郵便局ではなく、街のはずれにある国際郵便を扱う郵便局まで行く羽目になったらしいです。
この辺は仕組みとしてそうなのか、たまたまだったのかはよくわかりませんでした。
ロシアから送った荷物は
留学を終えて、今度はロシアから荷物を送りましたが、これらも無事に到着しました。
書籍はなぜか別送するように指示されたそうですが、船便扱で送った荷物もすべて一ヶ月かからずに届きました。
届いた荷物を見ても、特に乱暴な扱いをされた様子もありませんでした。
お友達や祖父母とやり取りした手紙もお互い無事に届いていたようですし、ロシアの郵便システムは信用できそうです。
招聘状はなぜ届かなかったのか
となると、なぜ招聘状はなかなか届かなかったのかということですが。
娘の推理によれば、送ったと言っていたが、送っていなかったのではないかとのことです。
ロシア人はそんな感じらしいです。
平然という辺り、それも留学の成果でしょうか。
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