5年前、我が家の下の娘は、学校推薦型選抜(当時は推薦入試)で大学に合格しました。
そのメリット・デメリットについて書いておきます。
学校推薦型選抜のメリット
12月で受験が終了
なんと言ってもこれが一番です。
12月の上旬で受験が終わり、卒業までゆっくりと過ごすことができます。
もちろん周りの友人達は受験一色ですから、一緒に遊ぶことは難しいでしょうし、自分だけ浮かれるわけにはいかないようでしたが。
受験後のスケジュールも随分余裕があります。
我が家の場合、引越が必要でしたが、1月からアパート探しを行うことができました。
私立受験の必要がない
合格発表前に共通テストの申込みは終了しているのでこの分の受験料は必要ですが、私立大学を受験する必要はなくなります。
試験費用、受験のための交通費、合格後の納付金、これらが一切必要なくなるので経済的には随分助かりました。
大学で何を学ぶかが明確になる
学校推薦型選抜の願書出願においては、志望理由書を提出する必要があります。
自分でそれなりに考えて、高校の先生に添削してもらってということをしているうちに自分の中で大学で学びたいものがはっきりしてきたようです。
合格後は大学から入学までに読んでおくと良い本のリストが送られてきて、それらを熱心に読んでいました。
倍率が低い
意外にも学校推薦型選抜の倍率は低い大学が多いようです。
これは出願のハードルが高いためかと思われます。
我が家の子供が受験した際も、倍率は2倍強でした。
学校推薦型選抜のデメリット
伸びしろ
高校で運動部だと、部活が終了して本格的に受験勉強をするようになってすぐの段階で受験するかどうかを決める必要があります。
もしかすると、その後もっともっと学力が伸びて高嶺の花だった大学に手が届いたかもしれません。
だからこの部分では安易に妥協しないほうが良いと思います。
12月に納付金を納める必要がある
合格が決まると、ほぼ一週間で入学手続きを終える必要があります。
ただでさえ忙しい12月、時間に追われます。
大学受験にお金がかかることは親として十分に承知していましたが、そのピークは2月、3月と考えていました。
12月のボーナスが出るか出ないかのタイミングで大きなお金が出ていくことになるのは想定外でした。
国公立大学の場合、授業料は入学後でも大丈夫ですが、280,000円の入学金は必ずこのタイミングで納付する必要があります。
不合格だった場合の時間ロス
学校推薦型選抜においては多くの場合小論文が課されます。
このため願書提出後は通常の大学入試のための勉強は横において、小論文対策をすることになります。
もし不合格だった場合、この小論文対策に回した時間がもったいなかったということになりかねません。
もちろん小論文のための勉強が全く無駄ということはないでしょうが、こんなことなら英単語でも覚えるのに時間を使っておけば良かったというのは有り得る話です。
まとめ
無理やり学校型選抜のデメリットをいくつか挙げてみましたが、本人が納得して受験するのであればデメリットはないと言えると思います。
親の立場からすれば、12月で受験が終了する、私立大学の受験費用がまるまる浮く、といい事だらけです。
余裕を持って大学に入学できたためか、その後の大学生活も充実していたようで、その点でも推薦入試で入学できたことは良かったと思います。
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