スポンサーリンク

親の介護、『長男効果』を見逃すな

ここで書いている『長男効果』とは、私の姉が作った言葉で一般的ではありません。
もしかしたら医学的な呼称があるのかもしれませんが探せませんでした。

母の介護の始まりで

母が少しずつ調子を崩し、一人での生活が難しくなり始めた頃です。
私と姉で母の状態について、認識に差があることがよくありました。

私は月に数回実家に行き、日中母と過ごして夜は自分の家に帰宅する。
姉は年に数回来て、実家に泊まって1週間ほど母と過ごす。
接触の仕方は違っていたのですが、母の状況について姉のほうが厳しく見ていたのです。

私が、「まだ食事は一人で作っているし、買い物に行っても問題ない」というと、姉は「食事なんかもう満足につくれていないよ」という感じです。
そのうち姉が、「あなたが来ているときだけは比較的しっかりしているような気がする」と言い出したのです。

『長男効果』とは

姉はこの状況を、『長男効果』と名付けました。
息子の前では母親はしっかりしたところを見せる、という意味です。

一般的には認知機能の衰えが始まった場合、身近な人の前では症状が強く出て、時々会う人や目上の人、第3者の前ではしっかりとしたところを見せると言われます。
息子の前でもしっかりするというのはあり得るかもしれません。

医学的な検証は不明ですが、私の母の場合は明らかにその傾向が見られました。

『長男効果』に気をつけるべき

私の前では比較的しっかりとした様子であったので、母の状況を軽く見てしまいました。
本人が一人での生活を望んだこともあり、対応が遅れました。

後悔、もっと早く施設入所すべきだった
母が入院に 老人ホームへの入所を決意し、施設を探していたところですが、残念ながら母が入院となってしまいました。 幸いそれほど重篤ではないので、一週間ほどの入院で退院できそうですが、そうならないように万全の体制を取っていたつもりだっただけにち...

より厳しい目で母を見ていた姉ですら、まだ状況判断は甘かったのかもしれません。
第3者の評価にもっと早くから耳を傾けるべきでした。

コメント