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日銀が2024年7月に金利を上げたけど、長期金利が上がらない、個人向け国債の金利はどうなっているのか

日銀の7月の利上げ

日本銀行は2024年7月に国債の買い入れ額の減額と政策金利の0.25%引き上げを決定しました。
この金利の引き上げはややサプライズで、その後の市場の混乱は周知のとおりです。

利上げ前の長期金利は1%を超える水準でしたが、その後は株式市場の混乱もあって1%を下回るところで推移しています。
12月にも追加の利上げが噂されているものの、市場は利上げは当分難しいと判断しているのでしょう。

個人向け国債の金利推移

ここ数ヶ月に新規募集された個人向け国債・変動10年の金利推移を確認してみます。

募集年月金利(%)
2024年5月0.57
2024年6月0,69
2024年7月0.72
2024年8月0.61
2024年9月0.61
2024年10月0.57

7月の金利引き上げ以降、むしろ金利が下がっています。
引き上げ直前は長期金利が1%を超えていたのですが、最近は0.9%付近をウロウロしています。

個人向け国債・変動10年の金利は直近の10年固定利付国債の金利×0.66で決まるので、長期金利が1.5%を超えてこないと1%台になりません。
12月の再利上げが噂されているにも関わらず、長期金利が上がってきません。
個人向け国債の金利もちょっと物足りない水準です。

長期金利の見通しは

8月の株価ショックもあって、政府・日銀にとって金利の引き上げが相当難しくなっている情勢です。
しかも、僅かな住宅ローン金利の引き上げで早くも暗雲が立ち込めている人たちが報道されている始末です。

一方で、インフレが少しづつ進んでいることも事実です。
インフレが進む中で金利の引き上げができないとすると、どこかで歪みが一気に爆発する可能性もあります。(東京の不動産とか)

私としては個人向け国債・変動10年の金利が早く1%を超えてこないかなと期待しています。
1%を超えると商品の魅力がかなり増すので、結構人気が出そうな気がします。

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