隠れていた配偶者加給年金の減額
2025年の年金法改正、ざっくりと見回し、自分と関係するところだけはチェックしたつもりでした。
概ね妥当、あるいは仕方ない改正だと思っています。

しかし、見えないところに大物が隠れていました。
それが加給年金の減額です。
気がついたのは、年金法改正で検索して加給年金がサジェスションされたためです。
提示されている場所が、最後のその他のところ。
題目は、「子に関わる加算の見直し」です。
加算額の引き上げは引き上げと表示しているのに、引き下げは見直しと書いています。
見つからないようにさり気なく隠しています。
しかし、年額408,100円から367,200円ですから40,900円の減額です。
1割を超える減額で、影響を受ける人も少なくありません。
配偶者加給年金とは
加給年金とは、厚生年金の受給者に扶養している配偶者や子供がいる場合に厚生年金に加算して支給される年金です。
配偶者分をもらうための条件は、
- 65歳到達時点で厚生年金の被保険者期間が20年以上ある
- 65歳到達時点で生計を維持されている65歳未満の配偶者がいる
- 配偶者の年収が850万円以下
現状だと貰う条件はゆるく、対象者も多いし、貰える金額もけっこう多いです。
今回の改正では、子供に係る加給年金を増額し、その分配偶者加給年金を減らしています。
一見妥当なようにも見えますが、子供の分の加給年金をもらえるのは65歳で18歳下の子供がいる場合だけです。
つまり47歳以降で生まれた子供ということですから、対象者はそこまで多くないはずです。
加給年金として支給される総額はむしろ減るのではないでしょうか。
加給年金減額の影響は
私と妻は2歳5ヶ月ほど歳が離れているので、その期間加給年金を受け取る予定です。
今回の減額で総額10万円ほど受け取れる金額が減ることになります。
と思ったら、施行は2028年4月となっています。
私は2027年7月で65歳になります。
すでに受給している者の加算額は維持、となっているのでどうやら逃げ切れそうです。
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