大学生の子供
私には娘が二人います。2019年8月現在、一人は大学を卒業して社会人3年目、もう一人は大学3年生で在学中です。
子供二人を大学に進ませるにあたっては、単に学費や生活費がかかることは十分に承知していました。
しかし、それ以外に当初想定していなかったお金が結構出ていきました。
要はお金のかけ方でもあるのですが、今どきの大学生、特に女子大生特有のお金のかかり方もあります。ようやく先が見えたので、このあたりで整理しておきます。
入学前
受験体制突入時
二人とも運動部に所属していたので、受験体制に入ったのは高校総体後、特に下の娘の場合は東北大会まで進出したので夏休みの後半からです。
したがって夏休み期間中は予備校の夏期講習に参加したのは上の娘だけです。
夏期講習費用は入会金+受講科目数×単価の場合が多く、多く受講するほどお金がかかります。運動部の遅れを取り戻そうと急に詰め込んでもダメなことはわかっているのでが、どうしても予備校の営業トークにやられてしまいがちです。
夏休みが終わると、こんどは定期的に外部の模試を受験するようになります。センター試験を想定したマークシート模試、二次試験を想定した記述模試という感じで、全部受けていくと毎週末がつぶれるくらいです。
上の娘はやみくもに受けていましたが、下の娘はうまく取捨選択していたようです。必要以上に受けても結果に一喜一憂するだけで意味がない気がします。
受験会場が近くにないと交通費も大変かと思います。
受験
地方の高校の場合、国立大学を主に考えていくというのが一般的なので、センター試験+私立大を数校+国公立大を受験という順番になるかと思います。
私立大学の受験機会は複雑で、受けようと思えばいくらでも受験できてしまいますし(センター利用というシステムがあるため)、とにかくうまくできたシステムで戦略的に臨まないと費用ばかり掛かります。
受験料は、センター試験で18,000円、国立大の二次試験は17,000円、私立は30,000程度かかります。
上の娘は私立は3校4学部を受験しました。すべて地方受験が可能な大学を選択、国立も当日に自宅から試験会場に向かったので受験のための宿泊費はかかりませんでした。
下の娘は国立大の推薦入試を受験しました。試験が2日間に及んだため、東京までの交通費とホテルがかかりました。
幸いにも合格したので、その後私立大学は受験しませんでした。(センター試験は受験)
合格後
滑り止めの私立大学に合格すると、国立大学の合格発表前に入学金相当額の納付を求められます。
これは入学しなくても返金はされませんし、タイミングが悪いと2校以上に納入が必要になります
国立大学の場合、合格手続き時に入学金の納付が求められます。授業料は入学後の支払いでも大丈夫です。
国立大学といえども入学金、授業料のほかに若干の会費や寄付金が数万円規模で求められることがあります。強制ではないのですが、我が家ではフルに払っています。
下の娘の場合、推薦入学で決まったため、入学金の納付が12月に発生しました。早く決まるのはありがたいのですが、お金も早く必要になるということです。
自宅から通えるのであれば問題ありませんが、引っ越すとなるとマンションの契約、引っ越し費用、家具や家電といった費用がびっくりするほど掛かります。
12月中に合格の決まった下の娘の場合、住まいを早めに探せたのは良かったのですが、その分家賃が入学前の2月分から発生しています。
女性の場合、住まいを探すにあたってはどうしてもセキュリティを優先せざるを得ず、あまり安い物件は選択できないので想定よりもどうしてもかかるかと思います。
入学後
一年生
まず入学式に着ていく服がないというところから始まります。
大学の入学式は女性もスーツが一般的なようですが、高校時代にはそんな服は持っていないので別途用意することになります。(ちなみに入学式に出席する妻も服がないと言い出します)
夏休みになると、運転免許を取得することになります。合宿が一般的なようですが、我が家では二人とも普通に通学で取得しました。
地方の自動車学校で合宿のほうが宿泊費含めても安い場合があるようです。
長期の休みを使って留学や語学研修に行きたいというかもしれませんが、こちらの費用はそれほどでもありませんでした。
二年生
現役で合格していれば二年生の途中で成人を迎えます。
女の子の場合は振袖を着て記念写真を撮影するというのが一般的かと思います。
我が家の場合、着物はもともと所有していたので(妻のおさがり)、着付け費用と写真代がかかりました。
もう一つ、20歳になると同時に国民年金の請求が来ます。学生中の国民年金を誰が払うべきかは議論のあるところでしょうが、親が払うとすれば毎月16,410円です。
三年生
昨今は就職活動が三年生から始まるようです。
インターシップなるものが流行っています。当然このための服がまた必要ということになります。
しかもこのインターンシップ、日当もなければ宿泊費や交通費も出ないというのが一般的なようで、特に地方の学生にしてみればやっていられないんじゃないかと思います。
下の娘の場合、公務員になりたいということで、予備校の公務員講座に三年生の6月から通学を始めました。俗にいうダブルスクールです。
娘の話を聞く限りにおいては、公務員を目指すならダブルスクールというのはごく当たり前のようです。
四年生
四年に上がる前の春休みが実質的な就職活動のピークです。
特に女性は、スーツ、靴、バッグ他、小物も多いです。次第に暑くなる時期でもあり一着では足りないようです。
上の娘は髪の毛を黒く戻すための費用も掛かっていたと思います。
最終面接までは交通費が出ないようで、上の娘は東京に行く際に高速バスも使っていました。
卒業式の服装は女子学生は袴が多いようですが、当然レンタルになります。
当然自分では着付けができないので、ヘアースタイルと合わせ当日の早朝から準備してもらうことになります。
娘の場合は結局前泊することになりました。
まとめ
大学生の本分は勉強であり、授業料さえ払えば最低限の学生生活は送れます。
しかし、今どきの女子大学生は上記のように、授業料以外に様々なお金がかかることも事実です。
本来これらはアルバイトして自分で賄えと言いたいところですが、勉強も相当に大変そうで、なかなかバイトに励むのも難しいようです。
運転免許を持っていない学生が増えているようです。もちろん都会に住んでいると免許の必要性を感じないことも理由の一つでしょうが、お金と時間がままならないことも根底にはありそうな気がします。
周りを見ても結構みんな無理をしていると感じますが、あと1年半、頑張らなければと思います。
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