期日指定定期預金を解約
社会人になった年に預けた期日指定定期預金を解約しました。
期日指定定期の最長預け入れは3年ですから、12回位は自動継続を続けたことになります。
期日指定定期という商品、今の時代にはもうないのかと思っていたら、まだあるようです。
今どき預ける人はいないともいますが。
当時は定期預金といえば期日指定定期だったような気がします。
今まで解約しなかった理由
今どき期日指定定期にお金を置いておいても意味がないのですが、あえて自動継続で続けてきたのには理由があります。
37年前、社会人になって働き始めた私ですが、早々に違和感に襲われます。
怠惰で放浪の学生時代を過ごした後にやってきた規律正しい社会人生活。
仕事をすること自体に抵抗はなく、それなりに楽しかったのですが、ある日突然会社を辞めて旅に出そうな感覚を引きずっていました。
しかし、当時住んでいたのは会社の寮、会社を辞めればその日から住むところがなくなります。
いくらかでもお金を貯めてからじゃないと、会社は辞められないと計算するくらいの冷静さは持ち合わせていました。
6月にボーナスを貰って10万円、夏休みに旅行に行かずに実家に帰って8万円、12月にボーナスがでて12万円、合計で30万円貯まって、これなら会社を辞めても住むところを借りるくらいはできそうだとなりました。
ところが皮肉なことにその頃には会社生活にすっかり染まって、辞めることなんて考えなくなっていたのです。
そこで30万円を定期預金にして、辞めたい時が来たらいつでも辞めるためのお守りにしたのです。
当時は定期預金の金利がそれなりにあったので、お金の置き場所としても悪くない選択でした。
解約する機会はその後もあったと思うのですが、そのまま放置して37年です。
30万円のお守りの効果なのか、私の社会人生活は転職1回で途中失業することもなく、60歳まで続きました。
無事に定年を迎えたので、ついに解約することにしたのです。
37年前の30万円はいくらになったのか
37年前に30万円を期日指定定期に預けて、今回受け取った金額は、418,352円です。
直近の金利は、0.02%でほとんど金利がつかない状況ですが、37年の間にはそれなりの金利がついた時期もあった結果です。
37年前に30万円で買えたものが今42万円で買えるかというと微妙ですが、お守りとしては十分に役に立ってくれたと思います。
コメント