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2024年4月から老人ホームの利用料が値上げ

老人ホームの利用料金が値上げ

母の入居する老人ホームの利用料金が2024年4月分から値上げになります。
利用料金のうち、固定分は前家賃的に払っていくので、3月に引き落としになる分から値上げです。

値上げの理由は、経済状況の変化、電気料金・食材費の高騰、施設の維持管理コストの増加、人材の確保等、老人ホームは営利事業ですからコストが上昇すれば利用料金の値上げを模索するのは当然です。

そもそも老人ホームというのは固定費のかたまりで、しかもコストカットがサービスの低下に直結してしまう大変な職場です。
この半年くらい老人ホームの方と話をするたびに大変さは聴いていたので、値上げに違和感はありません。

もちろん値上げが納得行かなければ退所もあり得るでしょうが、現実的には受け入れるしかありません。
値上げ分がきちんと人件費やサービスの維持に回ることを期待するのみです。

値上げの具体的内容

値上げの内容は、食費が月3,000円のアップ、管理費が月4,000円のアップ、合計で月7,000の値上げです。
その他、これまでは食費の中に含まれていた誕生会のケーキ代が実費で別精算になるといった細かい値上げがあります。

月に7,000円、年間で84,000円の支払いの増加は年金生活者にとって決して小さくない金額です。
年金生活者にとってインフレはやはり大きなリスクであると思います。

老人ホームの値上げを年金額の増加でカバーできるのか

公的年金の場合、物価スライドするのである程度はインフレに追従できます。
2024年度の場合、国民年金の支給額は前年度から月2,000円のアップです。

2024年度年金額改定とマクロ経済スライド
2024年度の年金支給額決定 2024年1月19日、2024年度の国民年金支給額の改定が厚生労働省より発表になりました。 ニュースの扱いが意外に小さくて驚きます。 昨年は資料を読んでもチンプンカンプンでしたが、今年は結構わかります。 やはり...

しかし、マクロスライドもあって物価上昇率ほどには支給額の増加は望めませんし、今後も老人ホームの値上げ分を年金額の増加で全てカバーすることは不可能でしょう。

これまで低く抑えられていた介護業界の人件費は、今後は他の業界よりも上昇率が高くなるでしょうから、老人ホームの値上げも平均的な物価の上昇率を上回っていくことが予想されます。
しかし、年金生活者の場合は収入を増やすことは難しいので、母の場合は実家の維持コストをどうするか検討する必要があるかもしれません。

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