風疹とは
風疹の流行
風疹が地味に流行しているらしいです。
2013年に大流行があり、その後落ち着いていたものの、昨年からまた患者が桁違いに増加しているのがわかります。
増えている患者の主体は、30代から50代の男性、この世代は学校等で集団でのワクチン接種が行われなかったため抗体の保有率が低いと言われています。
風疹の怖さ
風疹には以下のような特徴があります。
- ウイルス感染症の一種で、感染力はインフルエンザより強い。
- 効果的な治療法はなく、予防はワクチン接種のみ。
- 感染した場合、抗体は一生持続する。
- 成人が感染すると、子供より重篤化しやすい。
- 潜伏期間が長く、症状の出る数日前から感染力を有する。
- 妊娠初期の女性が感染すると、高確率で胎児に影響が出る。
最大の怖さは、女性が妊娠を自覚する前に、周りまだ症状の出ていたない人から感染する可能性があるという点です。
現在のように、結婚しても仕事を続けるのが当たり前の時代、妊娠の可能性のある女性は日々非常に危険にさらされていることになります。
中でも危険なのが職場にいる風疹の抗体を持たない30代から50代の男性ということです。
抗体検査と予防接種
対象
上記のような状況を踏まえ、昭和37年〜53年生まれの男性を対象に風疹の抗体検査と予防接種が実施されています。
今年度は昭和47年〜53年生まれ、来年度に昭和37年〜46年生まれを対象にするとなっていますが、私の住む仙台市では今年度にすべて実施するようです。
実施方法
市町村から抗体検査と予防接種の案内が届きます。
明確に風疹に感染したことがあるのであれば受診を希望しなくとも良いのですが、なんと言っても子供時代のこと、親に聞いても曖昧な場合が多いと思います。
少しでも可能性があるなら検査しましょう。費用はかかりません。
抗体検査の実際
私も案内が届いてすぐに近所の医療機関に検査に行きました。
仙台市の場合、多くの医療機関で検査が可能になっており、私はインフルエンザの予防接種のついでに検査しました。予約は不要なようです。
検査は血液検査で、健康診断の際と同じような手順です。
検査の結果は一週間後ということで、電話で予防接種のワクチンがあるか確認したから来院するように言われました。
抗体検査の結果
一週間後、検査結果を聞きに行きました。
HI法という検査で抗体値が8倍以下だと予防接種実施、16倍以上だと対象外となるようですが、私の値は32倍ということで対象外となりました。
この値は子供の頃に風疹にかかった可能性が高いということでした。
もし、予防接種対象となるとその場で接種となるようです。
ちなみに対象外の場合でも電話では結果を教えてはもらえず、必ず来院する必要があるようです。
まとめ
ともあれ風疹の抗体があることが判明して安心しました。
職場の若い女性とも安心して仕事ができます。
対象のおじさんたちは一刻も早く抗体検査と予防接種を行うべきです。
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