三陸自動車道について
先日、北東北を旅行した際、三陸自動車道を主に走ってきました。
三陸自動車道は仙台から青森県の八戸まで、太平洋沿いに国道45号線とほぼ並行して走る高速道路です。
東日本大震災以降、復興道路として位置づけられ、2021年に全線が開通しました。
ちなみに東北での呼ばれ方は、もっぱら『三陸道』だと思われます。
走ってみると、他の高速道にはないいくつかの特徴がわかりました。
三陸道の特徴
ほとんどが無料区間
宮城県内の鳴瀬奥松島インターチェンジ以北は無料区間となっています。
無料区間の延長が300キロを超えるという太っ腹ぶりです。
これも復興の為ということでしょう。
ほとんどが2車線
宮城県内の桃生豊里インターチェンジ以北は2車線です。
暫定2車線の区間と完成2車線の区間に別れますが、中央分離帯もしっかり設置されているし、車線幅も十分、追い越し可能区間も設置されているので総じて走りやすいです。
全体にカーブもゆるく、アップダウンも少ないため、大型車も比較的高速で走っています。
たまに地元の軽トラなどで詰まることもありましたが、追い抜きができなくて渋滞するような場面はありませんでした。
トンネル・橋梁が多い
海岸線に沿って走るとはいえ、少し離れた高台を通っていることもあってトンネルが多いです。
特に岩手県内は1キロを超える長大トンネルもいくつかあります。
一部の完成が古いトンネルを除けばトンネル内の照明も明るく走りやすいです。
ハーフインターチェンジが多い
特に無料区間内はインターチェンジが多く設置されています。
ただし、入口・出口が一方向にしか向いていないハーフンターチェンジが目立ちます。
後述するように、給油やトイレのために一度高速を降りる事があるのですが、同じインターチェンジから戻れないことも少なくないです。
ガソリンスタンがない
高速道路内にガソリンスタンドが全くありません。
給油の場合は一度高速を降りる必要があります。
また、高速を降りてもそこにガソリンスタンドがあるとは限りません。
給油に関しては事前に調べておく必要があります。
トイレがない
そもそもパーキングエリアもほとんどありません。
あっても駐車場のみです。
売店どころかトイレもありません。
トイレは高速を一度降りて、道の駅等を利用することになります。
インターチェンジのそばに道の駅がある場合もありますが、遠い場合もあります。
トイレについても周到な用意が必要です。
カーナビが使えない
三陸道自体が新しい道路ですし、津波の被害を受けた地域は嵩上げ等で道路が以前とは全く違っている場合が多いです。
地図が最新に更新されていないカーナビだと役に立ちません。
また携帯の電波が入らない区間も岩手県の北部に入ると増えます。
三陸道は発展途上
全線開通してまだ1年ほど、これから本格的に利用が進むものと思われます。
なんといっても無料なのは大きいです。
沿線は観光地も多く、観光の面でも期待されているのがわかります。
ただしガソリンスタンドはともかく、トイレはなんとかしてほしいものです。
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