2025年税制改正、iDeCoの掛金限度額引き上げ
議論が進んでいる2025年度税制改正。
最大の注目点は「103万円の壁」ですが、iDeCoの掛金限度額の引き上げが決まりそうです。
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企業年金との合計の限度額を月額7000円引き上げる案が有力なようです。
限度額引き上げ
引き上げの具体案
- 企業年金のある会社員:企業年金との合計額が55,000円から62,000円に
- 企業年金のない会社員:23,000円から62,000円に
- 自営業など :国民年金基金との合計が68,000円から75,000円に
限度額が7,000円アップ、企業年金と有無による格差の是正が図られます。
引き上げ実施時期
通常税制改正は12月末までに決定され、その後国会での議論を経て法律が改正され、4月1日に施行されます。
2025年4月の拠出分から限度額がアップになる可能性が高いです。
iDeCo・NISAの拡充が進む理由
近年、税制改正のたびにiDeCoやNISAの拡充が進んでいます。
なにか裏があるかと勘ぐってしまいます。
理由として考えられるのは、
- 国民の真の幸福を願って
- 公的年金制度の維持に黄色信号が灯っている
- 投資の推奨により、株式市場を下支えしてほしい
あたりでしょうか。
いずれにせよこれからの時代は、公的年金+私的年金で考える必要がありそうです。
私はどうするか
私の場合、毎月の限度額が23,000円から62,000円に39,000円のアップになります。
年間にすると、276,000円から744,000円になります。
これだけ一気にアップするとなると色々と検討する必要があります。
- そもそも毎月62,000円拠出することが可能なのか
- 受取時の税金対策
- ふるさと納税への影響
NISAへの資金の移行を進めながらiDeCoへの拠出を満額できるのか、自分の資金状況を再確認する必要があります。
さらに拠出金が増加すると、受取時の税金も心配です。
次回以降の税制改正では、今は65歳までとなっているiDeCoへの掛金拠出が70歳までになるのも間違いのないでしょう。
資金を積み立てるのは結構ですが、しっかりと使っていかないとなんとために生きているのかわからなくなります。
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