我が家の金の管理
先日、結婚した娘に聞かれて、共稼ぎ夫婦でお金をうまく貯めるための管理方法を考えました。
じゃあ、我が家はどうしているのかと言うと、違う管理方法を採用しています。
簡単に言うと、大きいお金は私、小さいお金は妻という管理です。
我が家は、結婚と同時に妻が会社を辞めて、その後は子供が小さいうちは専業主婦、子供が大きくなってからは雇用の範囲内のパートという典型的な中高年夫婦です。
なので共稼ぎが当たり前の家庭とはちょっと違います。
ただ、この管理方法は結婚後すぐ確立して、その後30年ほど続いています。
おそらく我が家には合っていたのでしょう。
結婚当初の管理
結婚と同時に妻は会社を辞めて、当時私が住んでいた東京に引っ越してきました。
一人暮らし中は自由にお金を使っていた私も結婚等同時に給料を全額妻に渡し、そこからお小遣いをもらう生活に切り替えました。(但し、実際にもらう小遣いは0円です。当時の私は毎月の出張手当が高額になり、小遣いがいらないほどだったのです)
当時はこれが一般的だったのではないでしょうか。
妻も当初は張り切って、お金を貯めるわよと言っていたのですが、すぐに音を上げました。
お金を貯めるどころか毎月赤字、ボーナスで補填という生活だったのです。
理由の一つは、高額な家賃です。
通勤に便利な駅前のマンションに住んでたため、生活には便利でしたが手取りの半分を家賃に持っていかれる生活でした。
もう一つが当時の給与体系です。
おそらく当時はボーナスから社会保険料が引かれなかったためでしょうが、すべての手当等がボーナス時に加算される仕組みでした。
毎月の給与は安く、その分ボーナスはやたら多いという感じです。
ただ比較的金額の読める毎月の給与と違い、ボーナスがいくらになるかは妻にはわからないため、かなりのストレスがかかったようです。
とにかく毎月の赤字がどうにもならなくて夫婦間で結構揉めました。
我が家の管理方法を具体的に
お金の管理を妻が投げ出して、それ以降に確立したのが今の管理方法です。
毎月の給与は私の口座に入金され、そこから一定額を妻が管理する生活用の口座に振り込みます。
そのお金で妻は毎月の家計をまかないます。
したがって妻は給与明細も見ないし、私がいくらもらっているかも知りません。
生活費がどうしても足りなくなったら、妻が私に補填するように言い、私は何も言わずに補填します。
生活費として振り込んでいる金額はこの20年以上全く変わっていません。
確かに物価は上がっていますが、4人家族が3人家族になり、2人家族に変わってきているので、生活費に余裕が出てきているのだと思います。
そのせいなのか、最近は食の質が良くなって来ています。
私はというと、生活費以外のお金を管理しています。
手取りの給与から生活費として振り込んでいる額はずっと変わらないので、給与が上がるにつれ、私の手元に残るお金が少しずつ増えていきました。
この中から、子供の学費を出したり、貯蓄したり、投資をしたり、旅行に行ったり、大きな買い物をしたりしています。
住宅ローンを抱えていた間は、その管理もすべて私一人で行っていました。
仕事を頑張って給与が増えれば、私の裁量で使えるお金も増えるので私自身のモチベーションにもなっていました。
今は自由に使えるお金も増えて、旅行を計画したり、家電を買い替えたりできています。
細かいところはどうしているのか
妻の小遣い
妻の小遣いは生活費に含まれています。
ただ、今の妻にはパート収入があり、これは全額妻のものです。
もともと子どもたちが塾に通うようになり、どうしてもその費用が工面できないので妻のパート収入から塾代を払うようになりました。
今はもう塾代が必要ないので、妻が使えるお金も増えているはずですが、その分仕事量を落としていると言っています。
境界線
どこまでが生活費なのかは曖昧ですが、そのへんは適当にやっています。
たとえば外食は言い出したほうが払うとか、ガソリン代はその時に財布にお金がある人が払うとか。
私の中ではこちらが不利なときが多い気がするのですが、黙って出します。
この管理方法は普及するか
我が家のようなお金の管理方法を採用することは正直お勧めしません。
実はこの管理方法を継続するには2つのコツがあるのです。
1つは、生活費が足りないと言われたら、黙ってすぐ補填することです。
絶対になにか言ってはいけません。
2つめは、グレーゾーンは妻に有利な感じで運用することです。
そっちで出してと言われたら、一切文句を言わないことです。
どちらも私の側に相当負担が掛かります。
特に、ボーナスが思ったほどでなかったのに、少し補填してと言われたときはだいぶきつかったです。
妻は、「私は今日と明日のご飯の心配だけをしてればいいので楽よ」といってパート先でも広めようとしているらしいのですが、賛同を得られていないようです。
まあそうでしょうね…。
ただ、我が家ではどちらかが死ぬまでこの管理方法を続けていくことになりそうです。
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