以下の話は医学的素養がまったくない私が勝手に思っていることです。
私と飲酒
私はもともとお酒が好きというわけではありません。
いわゆる晩酌は若いときから一切していません。
ただ、お酒はどちらかというと強い方で、飲み会自体は別に嫌いではありません。
若い頃は、仕事柄毎日のように飲んでいましたし、仲間内の飲み会も多かったです。
もっともお酒は楽しく飲む主義なので、良いことがあったときだけ飲むことだけは徹底していました。
お酒を巡る失敗も一通り経験しています。
前夜の記憶がないほど飲んだり、電車の車庫まで連れて行かれたり、大事な書類の入ったカバンを電車に忘れたり…、幸い会社をクビになるようなことはありませんでした。
それが、ある時からはほぼ飲まなくなりました。
父の具合が悪くなり、いつ呼ばれるか分からなくなった頃からです。
お酒を飲んでいると、車の運転ができないので、何かあった時にすぐに駆けつけることができません。
そんなわけで飲み会を断るようになりますた。
結果として、もともと家では飲まないので、すっかりお酒を飲む機会がなくなりました。
一度飲まなくなると、飲むこと自体が面倒くさくなるものです。
実際、体調も飲まないほうが良いです。
61歳の現在、ほぼお酒を飲むことはありません。
次に飲むのは孫が生まれたときかも…。
酒は文化か？
「酒は文化だ」、「酒が歴史を作ってきた」といわれます。
確かに酒には長い歴史があり、歴史の場面場面に登場することは事実です。
でも酒に害があることもまた事実でしょう。
昔よりも簡単に酒を手に入れられる現在、中毒になるほど飲むことができる現在、多くのお酒飲みは文化のレベルを超えて飲んでいます。
さらに飲み方も自体も文化とは言えない例が多々見られます。
文化と主張するなら、ふさわしい飲み方を確立するべきでしょう。
酒は食事を美味しくするか？
お酒があると食事が美味しくなるという人がいます。
肉料理に赤ワイン、魚料理に白ワイン、日本料理に日本酒、中華料理に紹興酒。
食事とお酒は切り離せないように言われますが、そんな事はありません。
別にお酒がなくても美味しい料理は美味しいです。
錯覚が起きるのは、お酒が食事を美味しくすることはなくても、美味しい食事がお酒を美味しくすることはあるからです。
酔ったことで、美味しくないものが美味しいように錯覚することはあるかも知れません。
だから美味しいものを食べる時は、むしろお酒を飲まないほうが良いと思うのです。
昨年の中欧旅行の際、ウィーンやブタペストのレストランで地元の人はほとんど水を頼んでいました。
アルコールを頼んでいるのは観光客だけです。
飲みニケーションは？
いわゆる飲みニケーションの効用が言われる場合があります。
職場のコミュニケーションが重要なのは確かですが、別にコミュニケーションはアルコールが入らなくても可能です。
酔わないと本音を言わない人も確かに存在しますが、無理に本音を引き出さなくても仕事上は問題ないです。
少なくとも私の経験上、飲みニケーションの重要性を語る人は単なるお酒好きの場合が多いです。
酒は百薬の長か？
酒は百薬の長とも言われ、少量のお酒はむしろ体に良いとする風潮があります。
私の印象ではそんな事はありません。
一滴も飲まない人のほうが明らかに健康です。
酒造業界は巨大で発言力も大きいし、国も酒税収入のためか酒の害を声高に叫ぶことはありません。
しかし、タバコに比べても明らかに酒のほうが害が大きいと思います。
にもかかわらず、タバコのほうが酒よりも嫌われています。
中毒症状にしても、酩酊時のまわりへの迷惑、飲酒運転の危険性等々、どれを取っても社会への迷惑の度合いはタバコより大きのに、世間はどちらかというと酒に甘いです。（特に年配ほど）
お酒の害はもっと指摘されるべきです。
周りのお酒を飲む人へ
私くらいの年齢だと、日常的に飲酒する習慣のある人が少なくありません。
タバコはやめても、晩酌はやめられないという人が多いです。
そして多くの場合、50代で一度体調を大きく崩しています。
軽い人は一週間程度会社を休むくらい。
ひどい人だと脳梗塞系の症状が出て数ヶ月の入院を余儀なくされるなど。
さすがに現代医療のお陰で死ぬことはありませんが、場合によっては後遺症が残ってしまう場合もあります。
別にお酒を飲むのは本人の自由なので、周りに迷惑をかけない、人に強制しないのであれば好きにすれば良いと思います。
ただし、命は確実に縮まりますよ！
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