SBI新生銀行が仙台から完全撤退、長銀時代の思い出を残しておく

SBI新生銀行、仙台から完全撤退

2025年10月、SBI新生銀行がサテライトラウンジを閉鎖して仙台から完全に撤退しました。

このサテライトランジですが、口座開設や口座解約、住所変更等の諸手続きといった事務手続きができるわけでもなく、なんのためにあるのかよくわからない感じでしたので、撤退も当然かと思います。

2020年に仙台支店を無くした時点で事実上仙台での営業は終了していましたが、これでSBI新生銀行は仙台での拠点を全て無くしたことになるので残念ではあります。

ご存知のように、SBI新生銀行の前身は日本長期信用銀行です。
長銀といえば、日本の名だたる銀行の中でも圧倒的な格式を誇る銀行でした。

その仙台支店は、東二番丁通と青葉通りの交差点にありました。
仙台では最も価値のある交差点です。
当時、長銀仙台支店、七十七銀行本店、富士銀行仙台支店、ダイエー仙台店がその角を占めていました。

富士銀行仙台支店は建て替えられてみずほ銀行仙台支店になり、ダイエー仙台店はイオン仙台店となるも2025年2月で閉店。現在は建て替えのために取り壊し中です。

七十七銀行の本店もだいぶ傷んできていて、建て替えが検討されていると聞きます。

そんな中、旧長銀仙台支店はというと、

まるでmont-bellのビルのようですが、Nmf仙台青葉通りビルという名前になっています。
野村不動産系のREITが所有しています。

REITの資料によれば、竣工は1968年ですから50年以上経過しています。
それなりに手を入れているでしょうが、さすが長銀、お金をかけて建てたのでしょう。
古さを感じさせません。

この長銀仙台支店のビル、1980年代まで仙台で子供時代を過ごした人であれば思い出のあるビルのはずです。
このビルの地下には「仙台市科学館」という子供のための科学の観察・実験を行うことができる教育施設がありました。

個人であるいは学校単位で科学館に勉強に来るというのが仙台の子供たちの日常でした。
私も小学生時代は何度も訪れています。
おそらく格安で仙台市に賃貸していたのだと思います。
それくらいの度量と余裕が当時の長銀にはありました。