りそなグループ、iDeCo受取時の手数料を無料化
りそなHD傘下のりそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・みなと銀行は2025年7月1日からiDeCoの受取時の手数料を無料化すると発表しました。
これまでは受取時に毎回440円の手数料が掛かっていました。
これは大きな変更です。
りそな銀行以外を掛け金引落口座に設定している場合、受取口座をりそな銀行以外にしている場合でも適用になると思われるので、運用商品のライナップにさえ不満がなければ十分なアドバンテージになると思います。
手数料の安さを売りにするネット証券でさえ実現できていないことなのでインパクトはあります。(受取時の手数料については知る限りすべての運用期間が1回あたり440円)
受取時手数料無料化は流れを変えるか
今回のりそな銀行の決定によって、りそな銀行のiDeCoが実際に口座数を増やすことができるのかというと、それは難しいと思います。
私自身は現在、企業型確定拠出年金(DC)の一部を年金扱いで受け取っていますが、受取は年1回に設定しています。
これは受取時に毎回440円掛かってしまうので、毎月受取にすると年に5,280円も取られるからです。
もし手数料が無料であれば毎月受取にすると思います。
そのほうが運用期間も伸びて、受取額が増加することが期待できるからです。
ただ、DCでもiDeCoでもほとんどの人は一時金として受け取っていると思われます。
一時金として受け取ったほうが税金面で有利な場合が多いからです。
税制が変わらない限り、手数料無料の恩恵は1回限りになってしまう可能性が大です。
また、手数料の負担を実感するのは受け取り始めてから、あるいは受け取りが近づいた時です。
iDeCoを開始する際は、どちらかというと運用商品の充実度やその時点で取引のある金融機関が優先されると思われます。
いずれにせよ今回のりそなグループの決定でiDeCoの手数料競争に拍車がかかればよいと思います。
特にネット証券が追従するのかどうか、様子を見たいと思います。
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