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高年齢での子育て、もう一つのリスク

結婚、出産が高年齢化

若い人の結婚年齢がどんどん上がっています。
自分の子供が27歳になって、全く結婚しそうもないのを見ていると、そういう時代になったことを実感します。
ちなみに私が若い頃は、女性の結婚適齢期をクリスマスケーキになぞらえたとんでもない理論がありました。
いまはどうなんでしょうか。

結婚年齢が上がっているのですから、当然出産年齢も上がっています。
会社で産休を取る女性を見ても、第一子の出産年齢は相当に上がっています。

高年齢出産のリスク

高年齢での出産の医学的なリスクは減ってきているといわれます。
ただ、出産は相当に体力を必要とすることなので、年齢が高くなってくるとそれなりに大変そうです。

むしろ最近よく言われるのが経済的なリスクです。
例えば、40歳で子供ができると60歳の定年時に子供はまだ大学生。
定年後も働くとしても収入が下がるので、子供の学費を捻出するのが大変というものです。

たしかにその通りなのですが、これは対策できるリスクです。
40歳まで子供がいない状態なのですから、その間にしっかりとお金を貯めておく、定年後に備えて教育費を計画的に用意するといったことを実行すれば良いだけです。

若くて子供を育てている人だって経済的に大変なわけで、人生のトータルで必要になるお金には変わりがありません。
もっとも若い頃に贅沢を覚えると、なかなか元に戻せないのはよくわかります。

もう一つのリスク

最近母の病院に付き添って改めて気がついたのですが、私と母の年齢差が26歳です。

私が40歳の時、母は66歳だったことになります。
この時点では父は70歳を過ぎており、数回入院をしたりしていました。
母は元気だったので、父の病院の付き添いや諸手続きはすべて母が一人で行っており、私や姉は全く関与する必要がありませんでした。
私も姉も自分の子育てや仕事が最も忙しい頃で、仮に病院への付き添いを依頼されてもなかなか対応できなかったと思います。

もし自分が40歳の時点で親が80歳を超えていたとすると、病院への付き添い、行政との諸手続き等でかなり仕事に支障が出たはずです。
病院や行政手続きはどうしても平日に時間を取られます。
80歳を超えてくると、病院も家族の同伴を半ば強制的に求めてくるし、親の片方は亡くなってしまっている可能性も高くなります。
どうしても子供の出番が増えるので、それが仕事がもっとも忙しくなる年齢でやってくるのは相当なリスクに思えます。

80−60の老老介護問題よりも80−40の付き添い問題の方が意外にリスクになるのではないでしょうか。
高年齢で子供を授かった場合は、将来お金の問題以上の問題が生じる可能性があることを理解しておいたほうが良いと思います。

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